基山町の石造物

基山町の明治以前における石造物は、100を超えます。しかし、所在や製造年月日の分からないのがあり、歴史の長さを感じますが、撮影できた石造物を制作目的別に区分し写真により掲載致します。
重層塔
仏舎利の奉安が目的。ただし、石像重層塔は供養塔として造立されたものが多い。
 名称   専念寺多重石塔
 所在地 小松
 造立   1568年(永禄11年)
 名称   大興善寺五重石塔
 所在地 小松
 造立   室町

宝篋印塔
塔の中に宝篋印陀羅尼経を納めて死者の冥福を祈る供養塔
 名称   大興善寺豪潮宝篋印塔
 所在地 小松
 造立   1802年(享和2年)
 名称   本福寺宝篋印塔
 所在地 中山
 造立   南北朝
 名称   八辺宝篋印塔
 所在地 八辺酒井家墓地
 造立   1812年(文化9年)
 名称   関屋宝篋印塔
 所在地 関屋家墓地
 造立   1831年(天保2年)

碑伝(ひで)
山伏の入峰修行の密法を後世に伝えるためのもので、頂部は三角形の山形、その下に二条の横線、前面に飛び出した額部、長方形の身部は上に菩薩の尊号又は梵字、下に銘文を記したもの
 名称   小松梵字(弥陀)碑伝群
 所在地 慈覚太師堂
 造立   室町
 名称   金丸梵字(地蔵)碑伝
 所在地 金丸薬師堂
 造立   室町
           名称   千塔梵字(大日)碑伝群
           所在地 千塔公民館
           造立   室町

自然石板碑
板碑は功徳ををするために立てた供養塔
 名称   小松自然石梵字(弥陀)板碑
 所在地 慈覚太師堂
 造立   1348年(貞和4年)又は1378年(永和4年)
 名称   長田自然石梵字(弥陀)板碑
 所在地 永田
 造立   室町
 名称   篠林自然石梵字(大日)板碑
 所在地 篠林大日堂
 造立   南北朝
 名称   小松自然石彫像(童子)板碑
 所在地 大興善寺
 造立   南北朝
 名称   小山自然石彫像(如来)板碑
 所在地 小山観音堂
 造立   南北朝
 名称   清水自然石彫像(十一観音)板碑
 所在地 清水
 造立   室町
 
 名称   久保田自然石彫像(地蔵)板碑
 所在地 久保田三叉路
 造立   室町
 名称   千塔自然石彫像(聖観音)板碑
 所在地 千塔公民館
 造立   室町
 名称   立花自然石彫像(地蔵)板碑
 所在地 立花
 造立   室町
 名称   東福寺自然石彫像(十一面観音)板碑
 所在地 東福寺
 造立   室町
 名称   木山口自然石図像(恵比寿)板碑
 所在地 若宮八幡神社
 造立   江戸
 名称   金丸自然石彫像(地蔵)板碑
 所在地 金丸薬師堂
 造立   室町 

経典供養塔:一字一石塔
「経典を地に埋めて釈迦滅後56億7千万年後に衆生を済度する弥勒菩薩の出現に備える」という埋経の思想から小石に一字ずつ経文を書写して、地に埋め、その上に建てた石塔。塔の形は一定しない。
 名称   馬場一字一石塔
 所在地 馬場薬師堂
 造立   1743年(寛保3年)
 名称   白土一字一石塔
 所在地 白土
 造立   1884年(明治17年)
 名称   因通寺一字一石塔
 所在地 因通寺
 造立   1818年(文化15年)
 名称   北奈良田一字一石塔
 所在地 日焼観音堂
 造立   1876年(明治9年)
 
 名称   大興善寺一字一石塔
 所在地 大興善寺
 造立   1816年(文化13年)
 名称   立花一字一石塔
 所在地 立花地蔵
 造立   1867年(慶応3年)
 名称   関屋一字一石塔
 所在地 関屋原家墓地
 造立   1815年(文化12年)
 名称   上野一字一石塔
 所在地 上野天満神社
 造立   1768年(明和5年)

石灯籠
神前に供える灯明台
 名称   荒穂神社四角石灯籠
 所在地 荒穂神社拝殿前西
 造立   1795年(寛政7年)
 名称   荒穂神社四角石灯籠
 所在地 荒穂神社拝殿前東
 造立   1778年(安永7年)
 名称   荒穂神社四角石灯籠
 所在地 荒穂神社拝殿前南
 造立   1841年(天保12年)
 名称   大興善寺四角石灯籠
 所在地 大興善寺
 造立   1834年(天保5年) 
 名称   大興善寺四角石灯籠
 所在地 大興善寺
 造立   1803年(享和3年)
 名称   大興善寺四角石灯籠
 所在地 大興善寺
 造立   1773年(安永2年)
 名称   古屋敷山神社四角石灯籠
 所在地 古屋敷
 造立   1831年(天保2年)
 名称   皮籠石四角石灯籠
 所在地 皮籠石
 造立   1792年(寛政4年)
 名称   城戸老松神社六角石灯籠
 所在地 城戸老松神社拝殿西
 造立   江戸
 名称   城戸老松神社六角石灯籠
 所在地 城戸老松神社拝殿東
 造立   1744年(延享元年)
 名称   城戸老松神社四角石灯籠
 所在地 城戸老松神社鳥居西
 造立   1890年(明治23年)
 名称   城戸老松神社四角石灯籠
 所在地 城戸老松神社鳥居東
 造立   1890年(明治23年)
 名称   丸林住吉神社4角石灯籠
 所在地 丸林住吉神社拝殿
 造立   不詳
 名称   野口宗天神社四角石灯籠
 所在地 野口宗天神社
 造立   1899年(明治32年)
 名称   野口宗天神社四角石灯籠
 所在地 野口宗天神社
 造立   1853年(嘉永6年)
 名称   野口宗天神社四角石灯籠
 所在地 野口宗天神社
 造立   1853年(嘉永6年)
 名称   秋光高木天神社四角石灯籠
 所在地 秋光高木天神社
 造立   1849年(嘉永2年)
 名称   秋光高木天神社四角石灯籠
 所在地 秋光高木天神社
 造立   1849年(嘉永2年)
 名称   白坂恵比寿社四角石灯籠
 所在地 白坂恵比寿社
 造立   1795年(寛政7年)
 名称   木山口若八幡神社四角石灯籠
 所在地 木山口若八幡神社
 造立   1783年(天明3年 )
 名称   木山口若八幡神社四角石灯籠
 所在地 木山口若八幡神社(えびす社)
 造立   1819年(文政2年)
 名称   木山口若八幡神社四角石灯籠
 所在地 木山口若八幡神社(太師堂前)
 造立   1753年(宝暦3年)
 名称   上野天満神社四角石灯籠(火袋から上がない)
 所在地 上野天満神社
 造立   1845年(天保14年)

鳥 居
神社の境内を示す一種の門。形式には、神明鳥居、明神鳥居があり、明神鳥居から変形した肥前鳥居、稲荷鳥居などがある。
 名称   荒穂神社明神鳥居
 所在地 荒穂神社
 造立   1689年(元禄2年)
 名称   宝満神社明神鳥居
 所在地 正応寺宝満神社
 造立   1780年(安永9年)
 名称   城戸老松神社明神鳥居
 所在地 城戸老松神社
 造立  不詳
 名称   小倉老松神社明神鳥居
 所在地 小倉老松神社
 造立   1732年(享保17年)
 名称   丸林住吉神社明神鳥居
 所在地 丸林住吉神社神社
 造立   1863年(慶応3年)
 名称   野口宗天神社明神鳥居
 所在地 野口宗天神社
 造立   1838年(天保9年)
 名称   秋光高木天神社明神鳥居
 所在地 秋光高木天神社
 造立   1857年(安政4年)
 名称   上野天満神社明神鳥居
 所在地 上野天満神社
 造立   1832年(天保3年) 
 名称   木山口若宮八幡神社明神鳥居
 所在地 木山口若宮八幡神社
 造立   1767年(明和4年)

手水鉢・潮井台
手水鉢は、手を洗う水を入れておく鉢、基山町には舟形の自然石を利用したものが多い。潮井台は、潮井砂を川から採ってきて神前に捧げてお祈りする際の台
 名称   荒穂神社潮井台
 所在地 荒穂神社
 造立   1825年(文政8年)
 名称   木山口若宮八幡神社潮井台
 所在地 木山口若宮八幡神社
 造立   江戸
 名称   野口宗天神社潮井台
 所在地 野口宗天神社
 造立   1851年(嘉永4年)
 名称   小山観音手水鉢
 所在地 小山観音堂
 造立   1897年(明治30年)
 名称   城戸老松神社手水鉢
 所在地 城戸老松神社
 造立   1823年(文政6年)

狛 犬
守護神として神社の前に置かれた石像の獅子
 名称   荒穂神社狛犬「吽」
 所在地 荒穂神社
 造立   1825年(文政8年)
 名称   荒穂神社狛犬「阿」
 所在地 荒穂神社
 造立   1825年(文政8年)
 名称   若宮八幡神社狛犬「吽」
 所在地 若宮八幡神社
 造立   1825年(文政8年)
 名称   若宮八幡神社狛犬「阿」
 所在地 若宮八幡神社
 造立   1825年(文政8年)
 名称   城戸老松神社狛犬「吽」
 所在地 城戸老松神社
 造立   1834年(天保5年)
 名称   城戸老松神社狛犬「阿」
 所在地 城戸老松神社
 造立   1834年(天保5年)
 名称   上野天満神社狛犬「吽」
 所在地 上野天満神社
 造立   1839年(天保10年)
 名称   上野天満神社狛犬「吽」
 所在地 上野天満神社
 造立   1839年(天保10年)
 名称   小倉老松神社狛犬「吽」
 所在地 小倉老松神社
 造立   1840年(天保11年)
 名称   小倉老松神社狛犬「阿」
 所在地 小倉老松神社
 造立   1840年(天保11年)
 名称   小原隼鷹天神社狛犬「吽」
 所在地 小原隼鷹天神社
 造立   1862年(文久2年)
 名称   小原隼鷹天神社狛犬「阿」
 所在地 小原隼鷹天神社
 造立   1862年(文久2年)
 名称   正応寺宝満神社狛犬「吽」
 所在地 小原隼鷹天神社
 造立   1890年(明治23年)
 名称   正応寺宝満神社狛犬「阿」
 所在地 小原隼鷹天神社
 造立   1890年(明治23年)
 名称   野口宗天神社狛犬「吽」
 所在地 野口宗天神社
 造立   1896年(明治29年)
  名称   野口宗天神社狛犬「阿」
  所在地 野口宗天神社
  造立   1896年(明治29年)
 名称   北奈良田八幡神社狛犬「吽」
 所在地 北奈良田八幡神社
 造立   1898年(明治31年) 
 名称   北奈良田八幡神社狛犬「阿」
 所在地 北奈良田八幡神社
 造立   1898年(明治31年)

石 殿
石で造られた家屋形の石造物で、室内に尊像を安置または室内面に容象を彫ったもの
 名称   丸林住吉神社石殿
  所在地 丸林住吉神社
 造立   1784年(天明4年)
 名称   木山口若宮八幡神社大師社石殿
  所在地 木山口若宮八幡神社
 造立   1815年(文化14年)
 名称   木山口若宮八幡神社恵比須社石殿
 所在地 木山口若宮八幡神社
 造立   1815年(文化14年)
 名称   荒穂神社石殿
 所在地 荒穂神社
 造立   1845年(弘化2年)
 名称   白坂恵比須社石殿
 所在地 白坂四叉路
 造立   1876年(明治9年)
 名称   馬場弁財天社石殿
 所在地 馬場薬師堂
 造立   1898年(明治31年)
 名称   小松慈覚大師社石殿
 所在地 小松慈覚大師社
 造立   江戸
 名称   小松熊野神社石殿
 所在地 小松熊野神社
 造立   1898年(明治31年)

文字塔
庚申塔    庚申(60日に1回)の夜、罪払いのため眠らずに夜を明かして「庚申講」の行事
       を行う(庚申は、神道では猿田彦尊、仏教では青面金剛)
大行事塔   仏法の守護神(毘沙門天、猿田彦)で、作物の神、牛馬神、疫神として信仰されてき
       た。
      名称   古屋敷庚申尊天塔
      所在地 古屋敷山神社前
      造立   1723年(享保8年)
      名称   白坂庚申塔
      所在地 白坂四叉路
      造立   江戸      
   名称   丸林庚申塔
   所在地 丸林公民館前
   造立  1793年(寛政5年)    
       名称   小松庚申尊天塔
       所在地 小松三叉路
       造立   不詳
      名称   柿原庚申尊天塔
      所在地 白坂四叉路
      造立   不詳
      名称   木山口猿田彦大神
      所在地 若宮八幡神社前
      造立  1818年(文化15年)
      名称   白坂猿田彦大神塔
      所在地 白坂四叉路
      造立   江戸
      名称   野口猿田彦大神塔
      所在地 野口宗八幡神社境内
      造立   不詳
      名称   城戸猿田彦大神塔
      所在地 城戸老松神社前
      造立   不詳
      名称   トーレギ大行事塔
      所在地 トーレギ土塁跡
      造立   不詳
      名称   宮浦大行事塔
      所在地 大行事坂
      造立   不詳
      名称   皮篭石大行事塔
      所在地 皮篭石
      造立   不詳
      名称   八辺大行事塔
      所在地 八辺
      造立   不詳
      名称   馬場野坡塚碑
      所在地 馬場薬師堂
      造立   1740年(元文5年)
      名称   引地八幡神社天神塔
      所在地 引地八幡神社
      造立   1744年(延享元年)
    名称   城戸老松神社石垣寄進塔
    所在地 城戸老松神社
    造立   1827年(文政10年)
      名称   小松弁財天塔
      所在地 大興善寺
      造立   1889年(明治22年)
      名称   大興善寺十羅刹女塔
      所在地 大興善寺
      造立   不詳
      名称   大興善寺経文塔
      所在地 大興善寺
      造立   不詳

六地蔵
錫杖を携えて、六道(地獄道、餓鬼道、畜生道、修羅道、人道、天童)を巡航する地蔵像を彫り、敵味方の兵士を供養する塔
      名称   皮籠石六地蔵塔
      所在地 皮籠石
      造立   1907年(明治40年)

五輪塔
空(団子形)、風(半月形)、火(三角形)、水(円形)、地(方形)の五輪を重ねた塔(一石作りもある)で、供養塔や墓塔
      名称   二蓮寺有角五輪塔
      所在地 二蓮寺麻生天神社
      造立   織豊  
      名称   本福寺五輪塔群
      所在地 中山
      造立   鎌倉〜織豊

万霊塔
塔自体に友情と呼ばれる生命あるものの、ことごとくの霊を宿らせ、この塔を回向することにより万霊を供養することが目的
      名称   大興善寺法界万霊塔
      所在地 大興善寺
      造立   1732年(享保17年)

国境石碑
紛争の種を残さないよう国境碑として堅固な石柱を建立
      名称   三国境主標石
      所在地 三国峠
      造立   江戸
      名称   三国境筑後国傍示石
      所在地 三国峠
      造立   江戸     
      名称   二国境主標石(肥前側)
      所在地 国道三号線佐賀県・福岡県境
      造立   江戸
      名称   二国境主標石(筑前側)
      所在地 国道三号線佐賀県・福岡県境
      造立   江戸