内野〜山家


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 JR筑前内野駅に降り、東に100mほど行くと内野宿の北構口である。
 よく整備された遺構の立て標識や古い建物を見ながら内野宿を通り過ぎ、老松神社に着く。
 老松神社から国道200号線沿いに歩くこと約2km、有料冷水道路と国道200号線の分かれ道付近に大根地神社の鳥居が現れる。
 ここからが冷水峠へ上る険しい街道となる。少し登ったところから、御影石の敷石が峠近くまで昔のままで残っており、その素晴しさと道路の維持管理に注いだ努力が伺える。往時、歩いた旅人は敷石があったためか、鈴田峠や石坂の方が歩き難かったと旅日記に記している。
 峠にいたる途中、樹木に覆われた薄暗い中に首なし地蔵の祠があり、怖ささえ覚えた。
 峠には郡境石と大根地神社への案内標石があり、大根地神社へは登り道で、約1時間かかった。
 冷水峠を過ぎると国道200号線沿いの下り坂である。峠から1kmほどのところに上西山という部落があるが、昔は小休所があったようである。
 ここから約2kmは長崎街道の面影は全く無く、歩道もない国道200号線をトラックと擦れ違いながら浦の下の大庄屋山田家まで歩いた。
 ここから約2km国道200号線を進むと山家宿の東構口に着く。

老松神社

内野宿の外れに祀られている。
これも北野天満宮の末社で、内野宿から大宰府へ行く参道の登り口で、宿場内に恵比寿像と「太宰府天満宮米山越道」刻まれた石碑がある。
大根地神社登り口

国道200号線と有料冷水道路の分岐点。右上に見える道路は有料冷水道路
石畳の道

綺麗に整備されており、歩き易かったとのこと。
首なし地蔵

ここには頭のない地蔵尊が祀られている。昔からの言い伝えでは、長崎の人で、この峠で盗賊に遭ったとき地蔵尊が身代わりになってくれ、切られた首から血が流れでたとのこと。
その後、心ある人により堂が建てられ、地蔵尊が安置されたと言われている。 
大根地神社

神功皇后が羽白熊襲を退治するとき、大根地山に神を祀り祈願したのが始まりと言われている。
662mの大根地山の頂上近くにあり、冷水峠にある鳥居は黒田綱政公が寄進したものと言われている。
郡境石と大根地神社への標石

この場所は冷水峠で、郡境石には「是より西御笠郡」とある。
郡境石

冷水峠道を挟んで「是より東穂波郡」と刻んだ石柱がある。
長崎屋

冷水峠を下った上西山地区で、正面の家の奥に御小休所の長崎屋、吉野家があった。
右端に見える道路が国道200号線である。
庚申塚

上記写真の田んぼの手前にある。
大日如来
猿田彦大神の碑
大庄屋 山田家

しっかりした石垣と白壁の家、そして大きな銀杏の木が大庄屋だったことを物語っている。
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